金魚

自然や風景が好きでよく描いています。
鳥や動物、花、人そしてモノも。共存しあい一生懸命生きるそれら全てが「僕の風景の中の一つ」として考えています。
風景は四季の変化の様にどんどん変わります。見る人によっても変わります。その日の感情にでも敏感に変化しているものです。風景は与えられるものではなく自分を照らす鏡のようです。

命あるものをつくり色や形の「存在感」を表現できればと思います。

1 年に一度の待ちに待った夏祭り。
僕の心はもう弾けそう。
お目当ては金魚すくい。
僕の体より大きな手作り水槽にたっぷりの水が入れられて提灯の灯りでキラキラ揺れて僕の瞳も絶好調に揺れていたでしょう。
そこにはたくさんの金魚の群れが色鮮やかにゆらゆらゆらゆら
鮮明な色とりどり。
郡を織りなす色の重なり。
それはシンプルだけど子供心に意味深いシンボライズされたものでした。