日々 2018 秋

～Creative Wallより～

まず目に飛び込んでくるのは、まるでモザイク画のように緻密に構成された色彩の集合体。

作家の手によって一つひとつ丁寧に配置された色のカケラは、それぞれが独立した存在でありながら、集まることで壮大な山々の風景を織りなしています。

温かみのあるオレンジや赤、落ち着きのある青や緑が響き合い、作品に深い奥行きと物語性を与えています。静寂を湛える空との対比によって、前景の色彩の豊かさが一層際立ちます。

タイトル『日々』が示すように、こつこつと積み重ねられた日々の記憶や感情が、この一枚の絵の中に凝縮されているかのようです。静かな力強さと奥深い魅力を持ち、長く対話を楽しむことができる作品です。